卒論、詰められる・・・そんな事態になる?ならないためには?

卒業論文の提出が近づくと、教授やゼミの先輩、場合によっては同期から厳しい指摘を受けることがあります。「これじゃダメだ」「このままだと単位が危うい」と詰められる経験をする学生も少なくありません。しかし、そうした事態は事前の準備と適切な対応で回避できます。本記事では、卒論で厳しく指摘されるケースと、その対策について解説します。


1. そもそも「詰められる」とは?

「詰められる」という表現は、主に教授や指導教官から厳しく問い詰められる状況を指します。具体的には、以下のようなシーンが考えられます。

  • 内容の不備を厳しく指摘される:「論理が飛躍している」「このデータの根拠は?」「結論が弱い」
  • 進捗が遅くて焦らされる:「このままだと間に合わないよ」「本当に提出できるの?」
  • 基本的なミスを指摘される:「引用が適切でない」「誤字脱字が多すぎる」「フォーマットが崩れている」

厳しい指摘を受けると、焦りやストレスが増し、余計に作業が進まなくなることもあります。こうした事態を防ぐために、どのような準備をしておくべきでしょうか。


2. 事前に防ぐべきポイント

(1) 早めに方向性を固める

卒論の大枠が決まっていないと、指導教官からのフィードバックが厳しくなりがちです。「まだテーマが曖昧」「研究の目的が明確でない」などの状態で指導を受けると、核心を突かれる質問に答えられず、詰められることになります。

✅ 対策

  • 研究テーマを早めに確定し、指導教官と共有する。
  • 研究の目的や仮説を明確にし、論理の軸を固める。
  • 過去の研究や文献をリサーチし、参考になりそうな事例を集める。

(2) 定期的に進捗を報告する

指導教官に論文の進捗を報告せず、提出直前にまとめて見せると、「なぜもっと早く相談しなかったのか」と厳しく詰められることがあります。

✅ 対策

  • 進捗状況を定期的に報告し、小さな指摘をもらいながら修正していく。
  • 「完成してから見せる」のではなく、「途中段階でも見せる」ことを意識する。
  • 教官がチェックしやすいよう、要点をまとめたメモを作る。

(3) 研究データの根拠を明確にする

データや文献の引用が曖昧な場合、「この情報の出典は?」「なぜこの方法を選んだの?」と問い詰められる可能性があります。

✅ 対策

  • すべてのデータに出典を明記し、信頼性のある情報を使用する。
  • 統計やアンケートを利用する場合、データの収集方法と分析のプロセスを説明できるようにする。
  • 「この研究方法を選んだ理由」「他の方法と比較した際の違い」などを整理しておく。

3. 卒論提出直前にできるリスク回避策

卒論の締め切りが迫ると、焦りからチェックが甘くなり、基本的なミスを指摘されることがあります。提出前に以下の点を確認し、不要な指摘を避けましょう。

(1) 誤字脱字・フォーマットのチェック

意外と多いのが、誤字脱字やフォーマットミスによる減点です。教官によっては「基本的なミスが多い=論文の完成度が低い」と判断し、厳しく指摘することもあります。

✅ 対策

  • Wordの「校正機能」やオンラインの校正ツールを使ってミスをチェックする。
  • 可能なら第三者に読んでもらい、誤字脱字やわかりにくい表現を指摘してもらう。
  • フォント、行間、ページ番号、参考文献リストの形式が指定通りになっているか確認する。

(2) 参考文献の整理

参考文献の記載が曖昧だったり、不足していると、「この論拠の出典は?」と問い詰められる可能性があります。

✅ 対策

  • すべての引用が適切に明記されているか確認する。
  • 大学の指定するフォーマット(APA, MLA, Chicagoなど)に従って参考文献リストを作成する。
  • 引用した文献をもう一度確認し、不備がないかチェックする。

(3) 結論が明確かどうか

「結論部分が弱い」「論点がぼやけている」と指摘されると、卒論全体の評価が下がることがあります。

✅ 対策

  • 自分の研究で明らかになったことを、簡潔かつ明確にまとめる。
  • 「この研究の意義は何か?」を最後に再確認し、論文の流れが一貫しているか見直す。
  • 必要なら、序論や考察部分と結論を見比べ、一貫性を持たせるように修正する。

4. それでも詰められた場合の対処法

どれだけ準備していても、予想外の指摘を受けることはあります。その際、冷静に対応することが重要です。

(1) 言い訳せず、指摘を受け止める

「時間がなくて…」「まだ途中で…」といった言い訳は逆効果です。指導教官が求めているのは、言い訳ではなく、改善の姿勢です。

✅ 心がけること

  • まずは「ご指摘ありがとうございます」と受け止める。
  • 改善点を具体的に質問し、どのように修正すればよいか確認する。
  • その場で対応が難しい場合は、「修正した後に再度ご確認いただけますか?」と前向きな姿勢を見せる。

(2) 修正可能な部分を優先する

指摘された内容が多い場合、すべてに対応するのは難しいかもしれません。優先順位をつけ、修正しやすい部分から手をつけましょう。


5. まとめ

卒論で「詰められる」事態を防ぐためには、早めの準備と定期的な進捗報告が重要です。特に、研究の目的や論理の流れ、データの根拠がしっかりしていれば、大きな指摘を受けることは少なくなります。

それでも厳しい指摘を受けることはありますが、冷静に受け止め、適切に対応すれば大きな問題にはなりません。最後までしっかり準備し、納得のいく卒論を完成させましょう。

また、卒論については、↓コチラのサイトも、とても参考になります。

レポートセル.com

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