卒論って何?そもそも卒論とは?卒業できない悲劇はある?
卒論というのは、正式名称を卒業論文というものであり、四年制大学、短期大学、高等専門学校などで課されることがあります。
一般的には四年制大学で課されるものを指すことも多いですが、こういった学生は卒論を実際に執筆するという可能性があるのです。
この卒論とは、卒業にあたって書く必要がある論文ですが、大学であれば自分が所属している学部学科、そしてゼミ(専攻)によって書く内容の範囲がある程度絞られます。
また、これまで勉強してきたものを踏まえて、その集大成として書くため、分量に関してはかなり多くなるのです。
学生はそれまでレポートといった課題を提出する機会もありますが、そういったものと比べたら分量は比較できないほど多くなるため、実際に卒論に取り組む期間というのは非常に長くなり、一年以上の時間がかかるのが一般的です。
内容面に関しても重要で、レポートのように当たり障りのないこと、世間で一般的に存在していると思われる模範解答をまとめるようなものではありません。
卒論というのは、自分なりにテーマ(課題)を設定し、その課題を解決するにあたって必要な考え方を根拠を用いて説明していくものです。
しかも、そのテーマに関しては世の中では解決済みになっていないもの、または自分で新しく考え出したものなどでないといけません。
つまり、世の中には模範解答のようなものが存在しない事柄について調べて、まとめていかないといけないため、レポートと比べると難易度は非常に高いと言えるのです。
だから、本当に手間と時間がかかるということになり、この卒論を書き上げるということは学生にとって非常に重要な問題となるのです。
ただ、この卒論に関しては絶対に書き上げないといけないというわけではないのです。
これはそれぞれの学校のルールによっても異なるのですが、大学生の場合には文系の学生は卒論を書かないで卒業する人が割といます。
大学生と言えば卒論を書かないと卒業ができないというイメージの人もいるかもしれませんけど、必ずしもそうではないのです。
所属する大学、学部学科によってはそもそもゼミが必修ではないところがあり、ゼミをとらなければ、基本的には卒論は書かないというケースが一般的です。
したがって、文系の学生でゼミに入っていない人の場合には卒論を書かないで卒業をすることもできます。
しかし、理系の学生の場合にはほとんどの大学で卒論を書かないといけないという状況であり、これは学部学科を問わずそうなっていると言えるので、文系とは事情が違います。
理系の学生は卒業するにあたっては、高確率で卒論を書かないといけないという認識が必要ですが、文系の場合にはそうではないということになります。
文系の学生の場合には、卒論を書かないでも卒業することは可能なケースが多々ありますが、ゼミに入ると卒論が必修になることがあるので注意は必要です。
大学、学部学科によってはゼミそれ自体が必修ではないケースがあり、その場合にはゼミに入らなければ基本的に卒論は必修にならないことが多いです。
しかし、そういったゼミそれ自体が選択制の大学、学部学科では、ゼミに入らなければ卒論は書かないでもいいが、ゼミに入ってしまうと卒論を書かないと卒業できないというルールになっているところがあります。
だから、そういったケースでは卒論のことまで考えてゼミに入るか?どうかを考えないといけないのです。
そして、ゼミに入った場合に卒論が必修になる大学、学部学科の場合には、実際にゼミに入ると卒論で合格をもらえるまでは卒業ができません。
つまり、卒業要件単位の数は満たしているにもかかわらず、必修科目の単位がとれていないといった状況になることもあるということです。
また、文系の学生でもゼミ自体が必修であり、全学生が入らないといけない大学もあるわけですが、その場合にも卒論を書いて合格をもらえないと卒業できないということがあるので、注意しましょう。
だから、卒論によって卒業できないという悲劇を体験する学生も毎年世の中には一定数いるということです。
ゼミ自体が選択制か?ゼミに入った場合に卒論が必修になるのか?といったことに関しての細かいルールは大学、学部学科ごとに異なっているので、ちゃんと確認をしないといけません。
卒論で合格がもらえないということは、通常であれば内容面に不備があるとか、充実度が足りないなどの問題が考えられますが、別の問題がかかわってくることもあります。
それが就職活動で、人によっては卒論を書いている時期の時点でまだ内定が出ていないということもあり、就活と卒論の執筆を並行しているようなケースがあるのです。
卒論だけではなく、就活にも時間をとられてしまうため、満足いくような内容のものにならないといったことがあり、それが原因で合格がもらえない、つまり卒業が危うくなるという学生もいるのです。
この場合、仮に内定がもらえても卒業ができなければ留年となり、内定はなかったことになりますし、非常に困った状況になります。
だから、卒論というのは卒業にかかわる非常に重要な部分であり、卒論を書かないでもいいというケースを選択できる場合には、その選択も考える必要があると言えるでしょう。