卒論の注釈って何?そもそも注釈って何だ?
卒論を書く時には、論文を書く上での基本的なルールを知っていなければなりません。そんな卒論を書くときに重要になってくる書き方のポイントの一つである、注釈について意味、種類、書き方、卒論を書く時の書き方などを詳しくご紹介します。
注釈とは
注釈とは、文章に書かれている言葉が専門的だったり、書き手にしかわかりにくい表現だったりした時に、その言葉を説明する注意書きを別なところに記載することです。
また、他の本や論文などから引用した文も著作権侵害にならないため、またその内容の信憑性を高めるために参考文献として記載しなければいけません。その時にも、注釈を用いて後から参考文献の本の名前や論文の名前、作者などを記載します。
注釈が必要となるのは、大きくわけて4つの場合があります。
1.文章の中に入れると邪魔になってしまうが、それだけでは理解しにくい言葉などの説明、補足。
2.自分の考えではなく、他の人が示している事実などがあり、それを元に話を進めていく場合その出典先を示す。
3.参考文献からの引用して利用した場合、文だけでなく図や表、統計情報なども含めその出典先を示す。
4.参考文献から大事な点だけをまとめて利用した場合に、出典先を示す。
この4つの場合にあてはまる時には、注釈をつけて補足する必要が出てきます。
注釈の形式
注釈には、記載する場所によって本文の文中に書き留める割注、分注、本文の同じ項目の最後に書き留める脚注、書籍や論文の一番最後に書き留める後注に分けられます。
注釈がないと理解しにくいことや知った上て読み進めて欲しい注釈ほど本文の近くに書く必要があります。逆に、参考文献などは読む上で知っていないと読み進められないものではないため、最後にまとめて書き留める後注として用います。
卒論での注釈の必要性と書き方
卒業論文を書くときは、参考文献が多く使われることが多いため、後注として最後にまとめて注釈を書き留めます。なぜ後注かと言うと、読み進めていく上で参考にした文献はわかっていなくても大丈夫で、途中に記されていると邪魔になってしまうからです。スムーズに文章が読みやすいように最後にまとめて書く、後注が適しています。
参考文献の書き方は、書籍の場合には、書籍名、著者、出版社、発行年、参考ページが必要です。論文の場合には、論文の題名、筆者、掲載された雑誌名、発行年月日、ページが必要です。学会で発表された内容の場合には、発表された表題、筆者、発表会名、開催年月日が必要です。
卒業論文における脚注は、一般的な書籍などの脚注とは内容がかわってくると言えます。脚注は主に読み手がわかりにくい言葉や理解しにくい表現を詳しく書き留めるものですが、卒業論文の読み手は教授になります。そのため、その分野に詳しい教授には専門用語などの難しい言葉の説明は省くことが出来ます。専門とは関係ない分野で理解していないと読み進める上で問題がありそうなところだけを注釈するだけですみます。
よって、卒業論文ではの注釈は、脚注に専門用語を説明する必要はほとんどなく、引用や参考にした文献についてはしっかり後注として書いていくことが大切になります。
注釈をWordで書く時の方法
実際に論文を書くときに、注釈はどう入れていけばいいのかをWordでご説明します。
①注釈したい文章にカーソルをあてます。
②Wordの上の機能のところから、参考資料を選びます。そこで、脚注として途中に書き留めるか場合は脚注を、後注として一番最後に書く場合は文末脚注の挿入を選びます。
③書式から、番号の表記の仕方など好みのものを選んで、適用を行うと設定が完了します。
④注釈をつけたい文章の部分をクリックして、設定の脚注の挿入をクリックするとページの下や文の最後に注釈用に選択した番号表記が現れます。次々と注釈したい部分にこれを繰り返していくことで、注釈の数を増やすことが出来ます。注釈する部分を飛ばして次を行ってしまった場合にも、後から追加すると自動で順番を合わせてくれるため心配はありません。
⑤注釈を実際に記入していきましょう。先ほど説明した、書籍、論文、学会発表など何から引用したのか、などによって、必要な項目を書き留めていきます。
まとめ
注釈は書籍や論文を読む上で、スムーズに読み進めるのに必要な書式となります。本文中に説明をしながら文を書いていくと長くなってしまったり、読むのに邪魔に感じてしまうことがあります。それを別な部分にまとめて書くことで、読む人にストレスを与えることなく、読みやすい文章を作ることが出来ます。
卒論を書く上では、たくさんの参考文献からの引用を用いて書き進めていくことがほとんどです。そのため、その都度その場所に文献名などを書き留めると読みにくいものになってしまいます。なので、注釈を用いてまとめて文末に書いていくことが大切になります。