卒論の終わりにの書き方、これで大丈夫!
卒論を書くときに「終わりに」をつけなければいけません。ですが、本論をたくさん書いた後なので、これ以上何を書いたらいいのか分からない人もたくさんいます。終わりにを書くのは文系でも理系でもすべて書かなければいけません。では、「終わりに」をどのように書いたらいいか紹介したいと思います。
●卒論の文字数はどれくらい?
結論から言うと、文字数に決まりはありません。ただ、終わりにはあくまで論文をもう一度まとめているだけなので、そこまで長くなることはないでしょう。多くても400字いかないくらいにおさまることがほとんどです。もし、「終わりに」が2枚も3枚も増えてしまったら余計なことがかかれていないか確認する必要があります。だいたい卒論の1割程度に収めるのが理想と言われているので、それを目安にしましょう。ただ、文字数にこだわるあまり、内容が薄くなりすぎてもNGなので、おおよその文字数だけ把握しておいて、大事な部分をしっかりと書いてください。終わりには不必要なものはそぎ落としてシンプルに書くのがコツです。
●終わりにの構成
・研究内容
・結果
・考察
・課題
この順序で書くことになります。論文は本論以外に「はじめに」と「終わりに」がありますが、はじめには「これからこんなお話をします」というのを書きます。反対に「終わりに」は「やってみたらこうなりました」というのを書くところです。重要な点だけを端的に書くことが大切なので、研究結果などをまとめて書きましょう。
●終わりにの内容を細かく
・研究内容
研究の目的をどんな手段によって達成するのかをかきます。何を明らかにする試験なのか、何を用いるのかというのがしっかりとかけていれば大丈夫です。研究結果さえ出ていればそこまで難しい内容ではないので、すらすらかけるでしょう。
・結果
研究で得られた結論を一言で書くのがこの結果の部分です。細かい数字は本論で書いているので必要ではなく、その分かった数字で何が言えるのかについて書くことが大切です。
・考察
結果を得て導かれる自分の考えを書きます。考えなので、もちろん、正解はありません。研究をしてその結果が分かってどう思ったのか自分の感想をかきましょう。
・課題
自分の研究のうち不足がある箇所やより研究を「前進」させられる点、未検討の課題などについてその箇所を書きます。研究したけど、もっと研究したかったことや、まだ分かっていない部分の課題など、その研究の中で自分の課題だと思ったことを明記します。
この流れをすべて書くのが「終わりに」です。おわりには卒論の約1割程度が理想とされています。ですので、ひとつひとつを長々と書いてしまうと、すごく長くなってしまうので、本当に最低限言いたいことを書いておくのがいいです。研究結果などはついつい盛り込んで書きすぎてしまう傾向があるので、必要最低限な情報に絞り込んで書くとまとまるでしょう。「終わりに」は「はじめに」より書きやすいことが多いので、どのような流れかが分かればスラスラかけることが多いので、そこまで心配はいりません。
●どうしても「終わりに」が書けないときは
特に文系の卒論で調査を進めてもテーマに対してうまく結論が出ない、書けないという人が多いです。文系の人は研究論文ではなく、感想文など自分の考えをただ書いているという卒論になっているかもしれません。研究を始める前に問題があるケースが非常に多いです。研究論文は分かったことや調べたこと、考えたことを羅列するのではなく、ある目的を達成するために筋道を立てて論を展開していくのです。このゴールが明確でないとどこに向かっているか分かっているか分からないので結論が出ないといことになります。そうなると当然「終わりに」をどうやって書いたらいいか分からなくなってしまいます。ですので、終わりにが書けない、書く事がないという人は論文の内容を見直してみることをおすすめします。
●まとめ
卒論の「終わりに」の部分について紹介しました。卒論を書いたら絶対に「終わりに」は書かなければいけません。同じ事を二度繰り返すことになるので、いらないと思うかもしれませんが、本論で書いた部分の大事な部分を繰り返すことで、内容が深まったり、書いた人がどんなことを思ったのかが分かるのでとても大切な部分です。きちんと筋道を立てて研究をして結論が出たなら、書くのはそこまで難しくはないはずです。研究結果に自分がどう思ったのかを書いて、今後の課題などを書けば終わりにはスラスラと書けるでしょう。もし、「終わりに」の部分で何を書いたらいいのか分からずにとまってしまうなら、研究に問題があることがあります。そういう場合は、もう一度研究内容を見直して、書き直してみましょう。卒論は文章が苦手な人からしたらとても骨が折れる作業です。ですが、大学を卒業するためには絶対に必要なことなので、前もってテーマなどを決めて、書くようにしましょう。