卒論で「序論」の書き方。序論はどう書く?

卒業論文の執筆に向けた最終スパートの時期を迎え、中でも序論の書き方にひとり頭を悩ませているのではないでしょうか。序論こそが読者への第一印象を決め、卒論全体の方向性を示す極めて重要な部分だからです。いくら優れた本論の主張があったとしても、的確な序論がなければ、その主張を十分に伝えることはできません。

卒論の序論の書き方

そこで今回は、卒業論文の序論をどのように書けば良いのか、その手順と重要なポイントについて、詳しくお話ししたいと思います。

序論には大きく3つの役割があります。第一に、選んだ研究テーマの背景と意義を明らかにすること。第二に、今回の研究で実際に取り組む目的や課題を明確に示すこと。そして第三に、論文全体の構成を簡潔に説明することです。この3点を意識しながら、具体的な書き方を見ていきましょう。

まずは研究テーマの背景と意義についてです。そのテーマを選んだ動機や理由、その分野の現状と課題などを、丁寧に解説していく必要があります。さらに、今回の研究でその課題を解決することの意義が何なのかを、論理的かつ明快に示す必要があります。端的に言えば「なぜこの研究が必要不可欠なのか」をしっかりと読者に伝えることが大切なのです。

次に研究目的や課題の設定です。前述の背景を踏まえた上で、今回実際に取り組む具体的な目的や仮説、そして解決を目指す課題などを、明確に提示します。一言で言えば「何を明らかにしようとしているのか」を示すことになります。目的や課題が曖昧ではいけません。

そして最後に、本論の構成を簡潔に要約しておきます。各章でどのようなことを論じていくのか、見通しを立てやすいよう、分かりやすく説明を加えましょう。序論を読んだだけで、論文全体の概要が掴めるよう心がける必要があります。

このように序論には、論文の全体像を示す重要な役割があります。しかし同時に、簡潔で分かりやすい文章で書くことが何より肝心です。冗長な表現や難解な専門用語の濫用は避けましょう。かえって読者を遠ざけ、あなたの主張が伝わりにくくなってしまう恐れがあります。

加えて、序論で示した内容と、本論や結論の記述との一貫性とつながりにも常に気をつける必要があります。序論と本論、あるいは結論の間で背景、目的、構成などに食い違いがあれば、あなたの論旨全体があいまいになり、説得力を大きく損なってしまいかねません。

序論は卒業論文の入り口に当たります。丁寧に推敲を重ね、的確な記述を心がけることで、読者を着実に本論へと誘導し、研究への期待と関心を高めることができるはずです。簡潔かつ明快な序論を書くことで、卒論全体の質が大きく向上することでしょう。

卒論執筆の大詰めに向けて、質の高い序論を書き上げてください。

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