卒論の結論の文字数ってどれくらいがいいの?
大学4年間の集大成である卒業論文。
この記事を読んでいる方は、実際に卒論を書き始めている方や、どのような構成にしようかと考えている方が多いと思います。
そこで気になるのが「結論部分の文字数」です。
数万文字書かなければならない卒論のどれくらいの文章量を結論で使うべきなのか、わからない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、卒論の結論に最適な文字数はどれぐらいなのか、という疑問にお答えします。
卒論を書き始めている大学生には必見の内容ですよ。
卒論の結論に最適な文字数は?
確実に必要な文字数を知る方法は、指導担当の教授に「卒論の結論部分はどれくらいの文章量でまとめれば良いでしょうか?」と聞くことです。
ゼミで直接会った時やメールで聞けば、確実に結論のまとめ方を教えてもらえます。
一般的に、卒論の結論の文字数は「全体の1割程度」が良いと言われています。卒論全体で20,000文字なら200文字、40,000文字なら400文字ということですね。
卒論の内容が濃ければ濃いほど、長くたくさんのことを書きたくなってしまうかもしれませんが、結論だけで2ページも3ページも使ってしまうのは長過ぎます。
文章全体のバランスを考えても、最大で「はじめに」の部分と同じくらいの文字数に抑えておきたいところです。
最低限伝えたいことを簡単にまとめれば、長くなりすぎることはありません。
結論には何を書けば良い?
卒論の結論部分は以下の内容を書くのが一般的です。
・研究内容:どの問題に対してどのようにアプローチしたのか
・研究結果:研究の結果、何が得られたのか
・私見:研究結果を見て、自分はどう思うのか
・今後の課題/展望:どのようなアプローチをすれば自分の研究はもっと良くなるのか、研究対象はこれからどのような進展を遂げていくのか
結論部分はあくまでも「まとめ」なので、それぞれ簡単にひとことずつでまとめる形で問題ありません。
文系の卒論の場合は、答えがないものに挑むことが多いので、私見や今後の課題/展望を書くのは難しいかも知れませんが、ラストスパートだと思って気合を入れ直して書き切りましょう。
私見として研究の課題や問題点に言及したい場合は、この2つをまとめて書いても良いですね。
結論を書く時のポイント
ここでは、実際に卒論の結論部分を書く時に必ず意識しておきたいポイントを全部で3つ紹介します。
ここまで書いていない情報は書かない
当然といえば当然ですが、結論段階にきてそれまでに書いたことのない情報は書かないようにしましょう。
読む側としては「そんなことこの論文で話してたっけ…?」と困惑してしまいますし、指導教授からも「じゃあそのことについて論文内で触れないと」と突っ込まれてしまいます。
上記で紹介した内容に従って書けば、書いたことない情報を書いてしまうことはないとおもいますが、意外とこのミスをしてしまっている学生が多いので紹介しました。
最初に提示した研究内容の答えを示す
ちゃんと答えられているかどうか確認するおすすめの方法は「はじめにと結論だけを読む」ことです。この2つだけを読んでみて、違和感を覚えなかったり、論理のズレを感じなければ問題ありません。
ここで「最初に提示した問いと結論の答えにズレがあるな」と思ったら、もう一度内容を考え直してみましょう。
この2つの論理がしっかりと通っているだけで、論文全体の読み終わりがとてもスッキリします。
課題は正直に書く
この世に完璧な研究・論文なんて存在しません。大学4年生が書く卒業論文ともなればなおさらです。
そのため、あなたが行った研究に関して、まだまだできるアプローチの方法があればそれを正直に書きましょう。
研究の課題がはっきりとしていることは、それだけ研究の内容や結果を理解しているということにもなります。
課題も何もなく、研究内容と結果だけを書かれてしまっては「この研究ではこのような課題が導かれると思うけど、この人は本当に研究内容を理解しているのだろうか」と思われてしまいます。
課題点を提示すると、それを教授に突っ込まれてしまうのではないかと不安に思うかもしれませんが、研究内容が十分なものであれば何も問題はありません。
そのため、あなたの研究に関する課題は正直に書きましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では「卒論の結論部分は何文字が最適なのか」という疑問にお答えしました。
卒論の結論部分は、論文全体の文字数の1割程度でまとめるのが理想です。
研究内容・結果・私見・今後の課題/展望をそれぞれひとことずつで簡単にまとめることで、上手に結論部分を書き上げることができます。
実際に結論を書くときは、紹介したポイントを意識しながら書けば、必ず納得のいく形で結論がまとまります。
ぜひ卒論執筆の参考にしてくださいね。