背景と目的の違いって何?
大学生は普段の授業の課題や期末の課題としてレポートを書いたり、4年になると卒論を書いたりしますよね。
そんなレポートや卒論の執筆をする時に「目的」と「背景」という言葉の違いがわからなくなった方も多いはず。
そこでこの記事では、大学生のレポートや卒論で度々登場する目的と背景という単語の意味の違いを紹介します。
目的と背景の意味
goo国語辞書によると、目的と背景の意味はそれぞれ以下の通りです。
◯背景
「物事の背後にある事情。また、裏から支える勢力。」
◯目的
「実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。めあて。」
目的は、対象としている物事によって何を達成したいのかを指す言葉です。
その一方で背景は、対象としている物事の裏で何が起こっているのかを表現する時に使う言葉ということになります。
このようにして目的と背景の意味を比べてみると、両者が全然違う言葉であるということがわかりますね。
例えば「仕事をする」という行動に着目して目的と背景を考えてみると、それぞれ以下のようになります。
目的:お金を稼ぐ
背景:仕事をしなければお金が手に入らず、生活ができない
そのため、何かしらの事情(背景)があり、それによって生じた目的を達成するために何かしらの手段を講じるという形になりますね。
目的と背景は意味が異なる単語ですが、お互いに密接に関係しています。
レポートや卒論での使い分け方
目的と背景が意味が異なるのは上記の通りですが、これを大学生が普段書いているレポートや卒論に当てはめるとどのようになるのでしょうか。
上記の内容を見てみると「目的と背景って全然違うじゃん」と思うかもしれませんが、これがレポートや卒論になると、かなり似てきてしまいます。
レポートや卒論の場合、「背景は」ある研究に対して「その研究をしようと思ったきっかけ」が該当します。
目的は「その研究をするのは何のためなのか」という部分ですね。
かなり似ている両者ですが、この言葉をそれぞれちょっと違った表現にしてみるとわかりやすくなります。
レポートや論文における背景は、英語では「introduction」と呼ばれています。その名前の通り、レポートや論文の「導入」ということですね。
一方で、目的はその「研究のゴール」とも言えますよね。何を達成するのが目的なのかと言われたら、そこはすなわち研究のゴール地点なのですから。
背景を「導入」、目的を「研究のゴール」と言い換えてみると、かなりわかりやすくなったのではないでしょうか。
実際にレポートや論文を読んでみるのもおすすめ
背景と目的の違いが分かってもイマイチ自分のレポートや論文に落とし込むことができない場合は、実際に発表されているレポートや論文を読んでみるのがおすすめです。
冒頭の「背景」「目的・狙い」などの欄を読んでみて、実際の文章ではどのように使われているのかを把握することで、書きやすくなるでしょう。
また、それでも全然違いを理解することができなかったら、レポートや論文を担当している教授に直接聞いてみるのが良いでしょう。
実際に論文を書いているプロに、背景と目的の違いを直接教えてもらうのが、一番良い方法です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では大学生のレポートや論文に度々登場する「背景」と「目的」という単語の意味の違いについて紹介しました。
背景は「レポートで扱っている研究をしようと思ったきっかけ」のことを指し、目的は「何のためにその研究をするのか」を指します。
実際に自分で書いてみるにあたって、全然違いをレポートに落とし込むことができなかった場合は、直接レポートを担当している教授に直接聞いてみるのもおすすめです。
ぜひこれからの参考にしてみてください。