卒論で5000字の文字数が足りない場合!

卒業論文執筆の大きな山場の一つが、規定の文字数を満たすこと。卒論は質の高い内容が求められますが、量的な要件をクリアしないと単位は与えられません。一般的な目安は10,000字から20,000字程度ですが、文系で5,000字、理系で10,000字程度の規定だと、かなり厳しい設定です。そんな時、どうすれば文字数を確保できるでしょうか?ここでは、文字数が足りない際の対処法と注意点を詳しく解説します。

文字数が足りない原因と5つの対処法

文字数が規定に満たない原因はさまざまですが、大きく分けると以下の2つが考えられます。

  • 研究内容や分析が不十分で、記述する点が少ない
  • 無駄のない簡潔な文章だが、単純に量が足りない

それぞれの原因に対し、次のような5つの対処法があります。

1. 研究内容の補強

研究内容そのものに問題がある場合は、不足している部分を補強する必要があります。具体的には追加実験、フィールドワークの実施、新規データの収集、さらなる文献調査などが考えられます。

2. 議論や考察の拡充

実験や調査の結果を淡々と記述するだけでは文字数は足りません。データの持つ意味や重要性をしっかり議論し、多角的な考察を加える必要があります。一つ一つの結果から掘り下げて記述することで、文字数の確保につながるでしょう。

3. 背景理論や用語解説の拡充

卒業論文の冒頭では、研究に関する背景理論や重要な専門用語に必ず触れる必要があります。この部分を手薄にしていれば、理論や用語の解説を拡充させることで文字数の底上げが可能です。

4. 図表の説明を丁寧に

グラフや図表は論文の中で重要な役割を担います。これらの説明をごく簡単に済ませていれば、詳しくわかりやすい説明を加えることで、自然と文字数は増えていくはずです。

5. 結論と今後の課題で詳細に展開する

結論と今後の課題は、卒論の中でも論述の分量を確保しやすいセクションです。簡単に済ませるのではなく、研究の意義や問題点、今後の展望などをしっかり書き記していきましょう。

このように、文字数が不足しているのは、実はさまざまな手立てが可能なサインでもあります。研究自体に手を加えるか、記述の詳細度を上げるかを検討し、最善の選択をする必要があります。

文字数を稼ぐための5つのコツ

量的な不足を補う方法は上記のようになりますが、文章力の面から文字数を稼ぐコツもいくつかあります。以下の5点を意識してみましょう。

1. わかりやすい説明文を心がける

卒業論文では、わかりにくい表現を避けて正確に説明することが求められます。わかりやすく丁寧に書けば自然と文字数は増えます。

2. 前置きと付随説明を増やす

説明の前に背景を設ける「前置き」と、補足的な「付随説明」をしっかり入れると文章が長くなります。無駄にならない範囲でこれらを心がけましょう。

3. 主語と述語を分ける

主語と述語をはっきり分けて書くと、文は自然と長くなります。一文で表現するよりも、二つに分けた方が多くの説明ができるためです。

4. 要約や言い換えを活用する

同じ内容を別の言葉で書き記すと自然と文字数は増えます。言い換えと要約を意識的に行うと効果的です。

5. 語尾を「ことにする」「ようにする」

語尾を「ことにする」「ようにする」と文章が長くなります。ただし、用法を避けるべきではなく、適切に使うことが大切です。

このように、文字数の確保には、様々な角度からのアプローチが可能です。技巧的なコツと、内容の補強、両面から対処していく必要があります。

量より質を追求することが大切

ただし、文字数を無理に稼ぐあまり、内容の質を落としてはいけません。質を度外視した文字数稼ぎは、かえって卒論の価値を下げてしまう恐れがあります。

文字数の確保は大切ですが、それ以上に重要なのは、分量に見合った卒論の「質」です。結局のところ、内容の価値が最も重視されるべきものです。

ですので、先に挙げた対処法は、常に内容の質を損ねない範囲で検討する必要があります。質と量のバランスを保つことが何より肝心です。

まとめ

  • 卒論の文字数不足の主な原因は、記述内容が不足と簡潔過ぎ
  • 研究内容の補強や記述の拡充などを通じて対処できる
  • 文章表現の工夫でも文字数は稼げる
  • 常に質と量のバランスを意識し、無理のない範囲で対策する
  • 量より質を追求することが卒論の価値を決める

また、卒論については、↓コチラのサイトも、とても参考になります。

レポートセル.com

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