卒論の長さについて。どれくらい書けばいい?

大学などを卒業する際には、卒論の提出が必修条件のところも多いことでしょう。もちろん、ただ提出するだけではなく、その論文等の内容が伴っていると教授陣から認められることも必要です。学部生の最終学年(大半は4年生)になると、「卒論をいつから本格的に書き始めようか」や「卒論のテーマは何にしようか」などといった悩みや迷いも出てくるでしょう。そんな悩みや心配事をある程度解決した後には、決まって「そう言えば、卒論ってどれくらいの文字数や長さを書けばいいのだろうか?」などとの疑問も湧いてくるでしょう。この記事では、そんな学部生たちの悩みを解決すべく、「卒論の長さ」に焦点を絞った内容にしてみました。この記事を最後まで読んでいただければ、卒論の長さを決める上での判断材料をキチンと獲得することができ、引いては妥当な卒論の長さにより論文そのものの質の向上にもつながると自負しておりますので、どうか最後までお付き合いの方よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

卒論の長さや文字数の決め方の大原則

 

まずは、もう結論から申し上げましょう。「大原則としては卒論の長さや文字数に決まりはない」というのが結論です。一体どういうことかと申し上げますと、そもそも卒論として伝えたい内容が伝えられればどんな文字数(端的に言えば極端に少ない文字数)などでも全く問題ないということです。「じゃあ、レポート用紙1枚程度でも問題ないの?」と肩を切って質問してきそうな学部生がいそうですが、端的に言えば問題ありません。ただし、その学部生に問いたいです、「本当にあなたはたったレポート用紙1枚で、研究してきた内容を伝えきることができますか?」と。そうなんです、レポート用紙1枚では内容を伝えきることができないために、卒論の長さは数十枚、数百枚となってしまうのです。少し余談とはなりますが、オランダの天才物理学者であるニールス・ボーアの論文は数枚程度だったらしいですが、なんとその論文がノーベル賞に輝いています。すなわち、あなたが天才でもない限り、通常は卒論をレポート用紙数枚程度に納めきることは常識的に考えて不可能であると言えます。そんなことを言うと、「えー、俺は全く伝える才能がないから、卒論は数千枚、数万枚書かないとダメなのかなぁ。これじゃ、卒業までに卒論を書き上げることなんてできないよ。」と嘆きたくなる学部生もいらっしゃるかもしれません。そんな学部生に少しでも安心感を与えるべく、次の項目においては現実に即してどのように卒論の長さや文字数を決めればよいのかを考えていきます。

 

 

 

現実に即した卒論の長さや文字数の決め方

 

これから述べる3つの事項に留意して現実的な論文の長さや文字数を決めていきましょう。

 

 

担当教授やシラバスなどを確認

 

シラバスなどの要綱に、卒論の長さや文字数の基準が記載されていることが多いので、この基準に沿ったものにしましょう。また、要綱などには「教官所定」や「教官計画」と記載の場合も多いので、それらの指し示すとおりに卒論担当の教官に聞いてみることもしましょう。

 

 

同じ研究室の学生や、過去の卒論を基準

 

前述の続きになりますが、教官によっては敢えて示してくれない場合もあります。その場合は、同じ研究室の学生や、その研究室の過去の学生論文を参考に基準を決めることがおすすめです。

 

 

卒論執筆に割ける最大限の時間を考慮した長さや文字数

 

「教官が示してくれない」かつ「同じ研究室の学生がいない、その研究室には過去の卒業生がいない」なんていう場合は本当に迷いますよね。その場合は、卒論執筆に割くことができる時間と自己の論文執筆能力から逆算して算出するとよいでしょう。例えば、卒論提出までの期限が残り60日、一日に執筆できる枚数が最大2ページでしたら、計算上では120ページと算出することができます。

 

 

 

卒論の文字数のカウントで注意すべき事項

 

ここでは「ページと文字数との関係」や「通常は文字数としてカウントされない項目」について触れていきます。

 

 

ページ数と文字数との関係

 

「30000文字」と指定されれば迷いなく卒論の長さを決められることでしょう。しかし中には、『A4用紙20枚程度」のようにページ数だけが指定され、文字の大きさや行数に触れられない場合もあるかと存じます。そんな時は「文字の大きさをできるだけ大きくするとともに、行間の間隔を広くして、文字数が少なくなるようにしよう」などという横着的な発想はせずに、常識(ネットなどに掲載されている一般常識など)に基づいて文字の大きさや行間を定めてください。ちなみに、A4用紙の場合だと一般的には「1行40文字、30行の合計1200文字程度」が相場となります。

 

 

通常は文字数としてカウントされない項目

 

参考文献や引用先のURLなどは通常は文字数としてカウントされないので注意してください。

 

 

 

 

さいごに

 

いかがだったでしょうか。卒論の文字数や長さを決めるのにどうすればよいのかについてある程度の目処をつけることができたのではないかと存じます。この記事がこれから卒論執筆にあたる学部生に少しでもプラスになればこれに勝る喜びはございません。今回も最後までご覧いただき本当にありがとうございました。

また、卒論については、↓コチラのサイトも、とても参考になります。

レポートセル.com

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