卒論、「はじめに」の文字数は?

卒論を書いていくときには全体の構成というものが大切になります。
その中で「はじめに」に該当する部分というのは、いわゆる序論にあたり、本文(本論)ほどの重要度ではないものの、論文を読む人間にとっての理解度を高めるために必要と言える箇所なのです。
したがって、卒論を執筆するにあたっては本文ほどではないものの、はじめにという箇所に関してもしっかりと気を配って、丁寧に書いていく必要があります。
はじめににあたる部分は本文を読むにあたっての概要的な部分になりますから、特に内容面はしっかりと吟味して書いていくようにしましょう。

では、卒論におけるはじめにの部分というのはそもそも何を書けばいいのか?文字数はどれくらい割けば良いのか?という点が気になるのではないでしょうか?
はじめにというのは、書く内容それ自体はだいたい決まっていると言えます。
この論文を書くに至った経緯などが中心となりますが、例えば論文を書くに至った背景や目的、あとはこの論文自体の構成などです。
はじめにで書く内容に関しては完全に決まっているわけではないものの、こういったものを書いていくケースが多く、本文を読む前の内容としては適切であると言えるでしょう。
したがって、卒論のはじめにに関してはこういった内容を参考にしていくと良いのです。

背景に関しては、なぜこのテーマで論文を書こうと考えたのか?時代や社会の状況などを踏まえたうえで、自分なりの動機を示していくと良いのです。
そして、構成に関してはこの論文自体が今後どういう展開になっていくのか?目次とは別に書いていくということです。
要するに、目次のそれぞれの章を詳しく解説していくような部分ということになります。
こういった部分も卒論をこれから読んでいく人間にとっては理解度を高めやすい箇所になるので、しっかりと記述することを意識しないといけないのです。
卒論のはじめにで書いていく部分の詳細はこういった感じですが、これらをまとめて何文字必要か?というのは非常に難しい問題です。
というのも、全体の文字数に比例する部分であると言えるからです。

卒論の全体の文字数というのは人によって異なりますが、それによって割くべき文字数が微妙に変わってきます。
基本的に論文の中において序論にあたる部分の重要度は低く、文字数をたくさん割くべき部分とは言えません。
したがって、本論と比較したときに多すぎる場合というのは問題であるということが言えます。
必要な内容をきちんと書くということは大前提であるものの、結果的に本論に近づきすぎるような分量を避けるべきであるということは頭に入れておかないといけないのです。
具体的に言えば、全体の1割程度までの文字数であれば、はじめにの分量としては自然であると言えるでしょう。
はじめに、本文、おわりになどを含めた全体の中で、最高でも1割程度の文字数であれば良いということです。
したがって、全体の文字数が5万文字であれば5000文字程度までならば許容範囲でしょう。
これは5000文字に到達していなくても問題なく、全体が5万文字ならば最大で5000文字程度にしておくべきということになります。

そもそもはじめにという部分は論文の核の部分ではありません。
これから論文を読み進めていくにあたって必要なことが書かれていれば、1割から大分離れていてもそんなに問題視する必要はないと言えるのです。
実際、全体の文字数が多くなればなるほど、はじめにの部分で1割という目安を大きく下回りやすくなりますから。
卒論におけるはじめにという部分に関しては、どちらかと言えば内容が重要であり、必要な内容を満たしているか?という点を特に重視していくべきです。
そのうえで分量に関しては多すぎなければいいという程度のチェックで構いません。
多くても全体の1割程度という点を意識してもらえればいいので、全体の5%くらいしかはじめにの分量がないといったケースでも内容面に不備がなければ問題ないのです。

それぞれの所属するゼミにおいて卒論を書く際のルールなどの説明があるはずですが、たいていは全体の文字数の下限が示される程度です。
全体で何文字は書かないといけないという部分は示されるはずですが、その中身に関してそれぞれの構成ごとの文字数の指定というのはたいていはないはずです。
したがって、ゼミの教授から全体の文字数の下限のみが示された場合には、意識すべきはやはり全体の文字数ということになります。
もし心配なのであれば、卒論を書く前、書いている途中に教授にはじめにの文字数に関して質問をしておくというのも手です。
そこまでやっておけば確実に問題ない状況を実現できるはずと言えます。
はじめにの部分というのは、卒論においては重要な箇所ではありますが、やはり核となるのは本文の部分であり、そこに時間をかけていくことが質の高い卒論に仕上げるためにコツなのです。
はじめにの部分に時間や手間をかけすぎないということも、良い卒論を作るためには大切なことなので覚えておきましょう。

また、卒論については、↓コチラのサイトも、とても参考になります。

レポートセル.com

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