卒論の内容が薄い…内容を濃くする驚きの方法とは?

1.文字数を増やす工夫(序論編)

序論で、文字数を増やす工夫の一つは、研究背景、研究目的等を簡潔に書くのではなく、研究を行なっているということは、同様の他の大学や研究機関でも行っていることが多いでしょう。それはなぜその研究を行なっているのでしょうか。自分たちの研究室はなぜそこに研究課題を定めたのでしょうか。研究背景には現状に関わっている現状課題、理工系の場合はAI、機械学習、携帯の進化等、世の中の動向が絡んできます。そういった研究背景を世の中で抱えている課題、先行論文では課題解決に漕ぎ着けているが残存している事柄等を交えて、書いていくと、これは文字稼ぎではなく、自分の論文の意義を高める説得力にもつながりますので、こういった状況を踏まえて、書いてみるのがコツです。
文系でも同様のことが入れるでしょう。具体例を歴史的な問題を上げると、色々な説がありますが、新たな古文書の発見によって、有力説が変わってくることもあります。その流力説の中で、自分の研究課題をなぜ、その課題に決めたのかを書いておくことも一つのやり方です。

2.文字数を増やす工夫(本文編)

研究結果や考察は故意に文字数をだらだらと増やすと、明らかに文字数を増やしていると思われてします上、逆に読み手を混乱させてしまうことがあります。しかし、書き方によっては、文字稼ぎではなく、書き方のコツになります。

具体例を挙げると、研究結果から、「〇〇であることが分かった」と書くのではなく、どの研究結果、実験、あるいは、論文中の図や表から、言えるのかを記載します。「表〇〇より、、、、、」と書き、単純にその図表から得た事の結果のみだけではなく、その結論を得た途中のプロセスの考察も踏まえて記載するのが良いです。例えば、図XXの結果から、○○による悪影響は小さいが、△△の影響が大きく、その結果、△△が精度を下げている大きな要因であるという様に記載すると良いでしょう。

「各図や表を記載する」という書き方だけではなく、それぞれにおいて、自分たちが分かった事柄、知見を書き、その現象が他の先行論文と同じ傾向・結果になっているのであれば、その論文を参考文献に列挙し、その論文と同じことを立証できていることを書いておくと、自分の論文のエビデンス(エビデンスとは証拠、根拠等の意味)を高める、自分の論文の信憑性を高めることにもつながります。

また、こういったエビデンスを高める、信憑性を高めるということは社会人になっての研究者、開発者として、仕事をしていくと、良く問われることでもあります。その為、そういったスキルを身に着ける意味でもトライすると良いでしょう。

3.付録を付ける

付録は論文のページ数には加算されませんが、論文としては役に立つものも色々とあります。
例えば、プログラムを使って、論文を執筆した場合には、プログラムを付録として付けて置くことも一つのやり方です。プログラムが非常に長く、付録が膨大になるのであれば、自分が開発した重要な部分のみ付録に付ければ良いでしょう。この時、単にプログラムをコピペするだけでなく、コメント文はきちんと付けて、後から読む人が分かり易くしておきましょう。また、ワード上での吹き出しを使って、重要な個所にコメントを入れておくと、単なるプログラムのコピペより、立派な付録になるでしょう。
本文には載せきれていない結果、表等、途中経過プロセスの図表等をこの付録に記載しておくことを良い方法です。こういったケースでは、本文中に、途中経過プロセスの図表は付録の度の箇所に載せておくことを記載しておくと、親切になります。
アンケート調査した様な研究であれば、各人のアンケートを列挙することは問題でしょうが、本文に載せていないアンケート結果の分析結果を付けて置くことも良い方法です。良い分析結果と悪くなってしまった分析結果等色々とケースはあるでしょうから、結果の良い、悪いと言った分析、考察も記載しておくと良いでしょう。
専門的な用語が卒業論文中に出てくるのであれば、「用語集」として、まとめることも一つのやり方です。自分たちの研究室では当たり前の用語であっても、ちょっと違った分野の人にとっては全く知らないこともあります。また、英語の略語は日常的に使っていて、良く知っていると思っても、正式名称は「なんだったっけ」という機会も出てくることも事実です。また、論文や雑誌の執筆記事の中には、参考文献の後に、複数個、用語説明しているものもあります。そういった記事はページ数が制限されている為に、用語説明の文字数も制限されてしまう為に、簡単にしか書かれていないことが多いです。大きなプロジェクトは大抵、付録が付けられています。

もし、付録に付けるべきか否かの判断に迷ったら、自分の研究段階で、作り上げたものであれば、それは引用でもないので、基本、付けることに問題はないでしょう。参考文献や引用文献の図を加工して、自分なりに分析しているまでは良いでしょうが、参考文献や引用文献を加工した物をそのまま、載せることは著作権に触れることになるので、止めましょう。

こういった意味から、本文中のパージ数に加算されなくても、付録はある意味、論文全体としては意味のあるものだと言って良いでしょう。

また、卒論については、↓コチラのサイトも、とても参考になります。

レポートセル.com

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