卒論の分量、どれくらいがいいの?
卒論は何万文字と書かなければいけません。にもかかわらずその分量は指定されないため、どこをどれくらい書けばいいか分からなくなってしまいますよね。
- この章って文字数ってどれくらいが目安なんだろう
- 序論にボリュームが偏っちゃったけど大丈夫かな
など、気になってなかなか書き進められない方も多いと思います。そこでこの記事では、完成度の高い卒論を書くための分量の目安を紹介します。後半では目安に届かない場合の対処法を解説しているのでぜひご一読ください。
卒論での分量の目安は?
卒論の文字数は20,000文字が一般的です。その分量は大きく以下のように分けられています。
- 序論(研究背景など)…2割
- 本論(研究方法、研究結果、考察など)…6割
- 結論(まとめ)…1割
- 謝辞、付録…1割
もちろん必ずこの分量になるわけではありません、あくまで目安です。どれくらいの文字数を書けばいいか分からなくなったら、上記の割合を意識してみましょう。
文系と理系で卒論の分量はそれぞれ違う?
結論から言うと、文系と理系で卒論の分量はほとんど変わりません。
ただ、本論の中での分量が少し違います。文系の場合は研究方法や研究結果で書くことがほとんどありません。そのため、考察がほぼすべての割合を占めるでしょう。
理系の場合は研究に関することがメインとなります。その分考察の分量は減らして構いません。
各章ごとに分量を増やすため方法
ここまで、各章ごとにどれくらいの分量が必要かを紹介しました。先ほど紹介した分量を目安に書き進めることで、完成度の高い卒論を作り上げることができます。
ただ各章のボリュームを整える際、文字数の多すぎる章は削るだけなので簡単なものの、足りない場合は増やすのに苦労しますよね。そこでここからは、各章ごとに分量を増やすためのポイントを紹介します。
序論
序論の文字数を増やすために大切なのは、研究の背景です。研究テーマの背景やその現状、問題提起などを記します。
特に「なぜこの研究を行うのか」は丁寧に書きましょう。専門知識が必要なく自分の考えを述べる部分なので、分量を増やすためには持ってこいです。また、なぜこの研究を行うのかを明確にしておくことで、自分にしか書けないオリジナリティのある卒論だということをアピールできます。
本論
本論で書く内容は、主に研究結果や考察が中心です。文系の場合は参考文献を用いた考察がほとんどとなるため、どのような目的でその文献を収集したのかを詳しく書くことでボリュームを持たせることができます。
理系の場合は研究に必要な材料の調達方法や分析方法など、研究に関することを事細かに書くことで文字数を増やします。
ちなみに、本論の分量の目安は6割となっていますが、卒論の根幹となる部分なので7割程度まで増やしても構いません。なるべく多くの情報を取り入れることで、全体として内容の濃い卒論を作成できるでしょう。
結論
結論は最後のまとめの部分となります。必要な情報だけを抜き出してなるべく簡潔にまとめることが重視されるので、そこまで分量を増やす必要はありません。
結論だけ読めば卒論の全体像が分かるようにすることを意識しておくといいでしょう。
謝辞、付録
謝辞は研究の中でお世話になった人に感謝を伝える部分です。そこまでボリュームは必要ありませんが、書くことがなければ家族や友人に対しての感謝を含めるといいかもしれません。
付録は論文の流れから外れてしまうけど触れておきたいものを記す場所です。式の導入方法や登場人物の来歴などを、本論の中に入れてしまうと流れがぐちゃぐちゃになってしまうものは、ここに記載しておきましょう。
もし書くことがなければ、省略してしまってもかまいません。
まとめ
この記事では卒論の分量を紹介しました。良い卒論を書くための分量の目安は以下の通りです。
- 序論(研究背景など)…2割
- 本論(研究方法、研究結果、考察など)…6割
- 結論(まとめ)…1割
- 謝辞、付録…1割
例外はありますが、基本的に上記の割合を意識しておけば大失敗することはないでしょう。
やみくもに書くのではなく、分量の目安を把握して書き進めて、バランスの整った完成度の高い卒論を目指しましょう。