卒論って人に見せるの?人に見せる際の注意点

卒業論文を無事に書き上げた学生にとって、次に気になるのが「誰に見せるべきか」という点でしょう。卒業論文は一般に公開されるわけではありませんが、適切な範囲で人に見せることは意義があります。ここでは、卒論を人に見せる意義と、その際の注意点について詳しく解説します。

卒論を人に見せる意義とは?

卒業論文を第三者に見せることには、以下のようなメリットがあります。

1. 客観的な視点を得られる

自分一人で書いた論文には、必ず主観が入り込んでいます。第三者の目を通すことで、冷静な視点から論文を見直すことができ、課題や改善点に気づきやすくなります。

2. モチベーションの向上につながる

論文を誰かに見てもらえるという意識は、執筆者のモチベーションを大きく高めます。「人に見せるだけの良い論文」を目指すことで、より丁寧に取り組めるようになるでしょう。

3. プレゼンテーション能力が身につく

人に論文の内容を説明するプロセスを経ることで、発表力やコミュニケーション能力が自然と身につきます。就職活動や社会人としても役立つ大切なスキルです。

4. アドバイスやフィードバックが得られる

論文を読んだ人から、的確な助言やフィードバックをもらえる可能性があります。専門外の人から見たリアルな意見は、研究の課題を認識する上で大変参考になります。

このように、適切な範囲で卒業論文を開示することには、さまざまな意義があるのです。ただし、注意点も存在します。

卒論を人に見せる際の4つの注意点

一方で、卒業論文を人に見せる際には、以下の点に注意を払う必要があります。

1. 知的財産権や守秘義務に抵触しないか確認する

研究によっては、企業の機密情報や個人情報が含まれている場合があります。そういったデータや情報を論文に含めてしまうと、著作権や守秘義務に抵触するリスクがあります。事前によく確認が必要です。

2. 見せる範囲や人数に注意する

卒論の内容や守秘義務の程度によっては、見せる人数や範囲を制限しなければなりません。完全に一般公開するのは避け、必要最低限の人数に限定するべきでしょう。

3. フィードバックへの対応に留意する

見せた相手から厳しいフィードバックを受けた際の対応には気をつける必要があります。建設的な意見なのかそうでないのかを冷静に判断し、感情的にならないことが大切です。

4. 引用ルールを守る

他人の論文や文献から引用した箇所があれば、必ず出典を明記しましょう。剽窃と見なされないよう、引用ルールをしっかりと守る必要があります。

このように、卒業論文を人に開示する際には、さまざまな点で細心の注意を払わなければなりません。一方で、上手く公開すれば自身の成長にもつながるメリットもあります。

おすすめの公開範囲

卒業論文の適切な公開範囲としては、以下のようなものが考えられます。

  • 指導教員や論文審査員
  • 研究室のゼミ学生
  • 家族や親しい友人
  • 進路先の企業の面接官(ただし企業によっては公開を避けるべき)

守秘義務の範囲によっては、公開できる人数が制限されるかもしれません。反対に、卒論の内容に問題がなければ、大学の図書館などでも一般公開することもできます。

いずれにしろ、公開の可否や範囲については、事前によく指導教員に確認し、了承を得ておくことが重要です。自身の卒業論文の性質を十分に理解した上で、的確に判断しましょう。

まとめ

  • 卒論を適切な範囲で公開することには大きな意義がある
  • 一方で守秘義務や引用ルールなどにも注意が必要
  • 公開範囲は指導教員に確認し、卒論の性質に合わせて判断する
  • 建設的な意見には謙虚に耳を傾け、感情的にならない心構えも大切

また、卒論については、↓コチラのサイトも、とても参考になります。

レポートセル.com

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