卒論ってネットの画像を使ってもいいんだっけ?

卒業論文を作成する際、視覚的な資料を用いることは非常に有効な手段です。理解を深めたり、説得力を高めたりするために、図版やグラフ、イラストを活用するのは一般的です。しかし、そんな際に「ネットの画像を使ってもよいのだろうか」と疑問に思う学生も多いはずです。

画像の使用をめぐっては、知的財産権の問題が付きまといます。たとえネット上で公開されていたとしても、無断で他人の作品を使用するのは肖像権や著作権に抵触する可能性があるのです。こうした事態を避けるためにも、卒論でネット上の画像を利用する際には細心の注意を払う必要があります。

ネット画像を使う際の留意点

ネット上の画像を使用する場合、まず最も重要なのが「画像の出典を明記する」ことです。画像の出所をきちんと示すことで、無断使用を避けられます。加えて、出典を記すことは学術的な信憑性を高める作用もあるでしょう。

次に注意すべきは、「商用利用の可否」についてです。一般にネットで公開されている画像は、個人的な利用であれば使用できるものの、商用利用は認められていないことが多いようです。しかし、卒論という性質上、営利目的の商用利用には該当しません。よって、その点については問題ありません。

また、「著作権の有無」にも気をつける必要があります。自身で撮影し、著作権を持つ画像であれば、ネットに掲載されていたとしても無断使用の心配はありません。しかし、他者がネット上に公開した画像については、その点に留意しましょう。

万が一、無断使用を指摘された場合は、即座に当該画像を卒論から削除すべきです。執拗に無視をすれば、最悪の場合は法的なトラブルに発展する恐れがあります。知的財産権に関しては、細心の注意を払う必要があるのです。

安全な代替案とは?

このように、ネット画像の利用にはリスクが潜んでいます。しかし、卒論の質を高める上で、視覚資料は不可欠といっても過言ではありません。そこで、安全な選択肢として推奨されるのが以下の3つです。

  1. 自身で作成した画像やグラフを使う
  2. 商用利用が許可されている無料の画像を利用する
  3. 画像使用の許可を得てから使用する

このように、自身で資料を作成したり、利用許可のある画像を活用したりすれば、トラブルのリスクを回避できます。時間と手間がかかりますが、安全性が高い分、より適切な対応だと言えるでしょう。

画像の著作権については決して油断できません。卒論であっても不適切な画像の利用は避けるべきです。一方で、適切な使い分けさえできれば、ネット上の画像は論文の質を高める上で有効な手段となり得ます。

出典を明確にし、許可の範囲内で使う。これが画像利用における卒論作成の鉄則と言えるでしょう。知的財産権は守らねばならない重要な規範です。規範を尊重しつつ、賢明な活用をすることで、卒論はより優れた作品に仕上がるはずです。

また、卒論については、↓コチラのサイトも、とても参考になります。

レポートセル.com

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