卒業論文の研究背景について。文系も理系も使える!
卒論を書くとなると、はじめの書き出しに迷ってしまいますよね。また、研究背景から書くのは分かっているけど、実際はどんな内容になるのか分からない方も多いでしょう。そこでこの記事では、卒論の導入部分となる研究背景はどんな内容が求められるのか、その具体的な書き出し方について紹介します。
研究背景とは?
研究背景とは端的に言うと「なぜその研究をおこなったのか」を書く部分です。その研究テーマを選んだ理由や、研究の中で何を解決したいのかなどを詳しく記載します。
研究背景は卒論全体の軸を決める重要な役割を果たします。書き出しにこだわり、なるべく説得力を持たせるよう意識しましょう。
研究背景の書き出しはどう書く?
ここからは、実際に研究背景の書き出しについて、具体例を交えながら紹介します。
研究背景でははじめに、自分がその研究テーマを選んだ動機を書きます。例えば「母子家庭の貧困」をテーマにした場合は以下の通りです。
「自分が母子家庭で育ち、金銭面が理由で進学に苦労した」
この動機の部分は省略しても構いません。
次に書くのは、社会的背景や一般的な事柄です。
「日本では他の先進国に比べて母子家庭の貧困率が高い」
ここで参考にした文献や研究を上げると、より説得力を高めることができます。
「文献Aによると、日本での母子家庭の貧困率は先進国に比べて〇%低いことが分かる」
その後、上記の事柄がどんな問題を引き起こすかを書きます。
「貧困家庭の子どもは、金銭的な理由で高校や大学への進学ができない」
「子どもの学習機会を均等にするためには、母子家庭の貧困を解決する必要がある」
最後に、どのような手法や文献で研究を記載し本論へ入ります。
これが基本的な流れです。最低限の骨組みとなっているので、細かい見出しや補足を適宜加え、ボリュームを持たせましょう。
研究背景を書くポイント
研究背景を書くポイントは、なるべく簡潔に仕上げることです。導入の部分なので必要な情報のみを要約して記載しましょう。
ただし、読者に伝わらなければ意味がありません。簡潔にすることを意識するあまり、専門用語を多用すると分かりづらい書き出しになってしまいます。
研究背景は一般的な知識の中で執筆することが大切です。読者がその研究テーマに関して一切知識が無くても納得してもらえることを意識しましょう。
まとめ
この記事では、研究背景の書き出しを紹介しました。研究背景を書くときに一番意識しなければいけないのが「なぜその研究テーマを選んだのか」です。この部分になるべく説得力を持たせるように書き出します。具体的には、以下の順番で進んでいきます。
動機(省略可)
↓
社会的背景、一般的な事柄
↓
先行研究、参考データ
↓
その事柄が抱える問題
上記を骨組みとして、必要な情報を足していきましょう。