卒論の口頭試問、答えられない場合は?

ほとんどの大学の学部においては卒業論文が必修であり、その最終段階として口頭試問が課される場合が大半です。口頭試問とは、もちろん学部生1人で臨むものであり、これまでの研究をサポートしてくれた教授やチューター生の力をそこでは借りることなどできません。すなわち、学部生が一人で、口頭試問すなわち面接を行う複数の教授陣との決戦に挑むわけです。そこでは、学部生一人ひとりの実力が白日の元に晒されます。そんな口頭試問に対して、多くの学部生からは「卒論の口頭試問、答えられない場合は?」などといった不安の声が聞こえてきそうです。そこで、この記事はそんな学部生の口頭試問に対する不安に応えられるような内容を簡潔にまとめてみました。この記事を最後まで読んでいただければ、口頭試問の実態を正しく理解し、無用な悩みや心配から解放されると自負しておりますので、どうか最後までお付き合いの方よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

口頭諮問で見られていること

 

まずは、口頭諮問において面接を担任する教授陣たちが学部生の何を見ているのかについて考える必要があります。パッと思いつくのは、なんといっても卒論の内容、すなわちこれまでの研究等に係る正しい理解そのものでしょう。その正しい理解を見るために、面接官は様々な角度から鋭い内容を口頭試問という形で問うてきます。しかし、口頭試問で見られているのは、実は研究内容の正しい理解だけではありません。実は、将来性も口頭試問の中で見られているのです。「将来性って何なの?」という学部生の声が聞こえてきそうなのでお答えしましょう。それは、「学部生が、卒論で学んだ内容を卒業後の更なる研究や社会人生活で生かせるかどうか」なのです。学部生の研究内容などは、教授陣から見れば全くの未完成そのものです。現段階で未完成のものを、卒業後の将来にわたり如何に完成形に近づけていってくれるのかということを、試問を行う教授陣たちは期待しているといっても過言ではありません。そこにこそ、まさに「卒論の口頭試問、答えられない場合はどうすればいいのか?」のヒントが隠されているのです。

 

 

 

 

卒論の口頭試問、答えられない場合の具体的な対処法

 

それではこれまでの内容を踏まえて、口頭試問で答えられない場合の具体的な対処方法を3つほど厳選して紹介いたします。

 

 

対処法1:完璧を求めすぎない!

 

前述したように、口頭試問をするのは、学問の分野において学部生よりも圧倒的なスキルや経験を有する教授陣です。当然、そんな教授陣が行う試問は核心をつく鋭い内容になっています。そのため、そんな試問に対して「試問官の問いに100%答えよう!」という考え方は厳禁です。試問官も研究分野ではヒヨコ同然の学部生が100%正しい回答をすることなどは予想や期待などを全くしていません。そのため、試問を受ける学部生は、「100%でなくてもいい。自分のこれまでの研究で学んだことをヒントに、最大限の正しい回答をしよう」くらいの気軽さで臨んでください。「100%を追求しなくてもいいんだ」との余裕を持つことで、これまで答えられなかった試問も、なんとなく答えられるくらいになることが大半です。

 

 

 

対処法2:自分の至らなさを試問の中で素直に認める!

 

「諮問官の問いに対して100%正しく答えられなくても問題ないことを聞いて安心しました。ということは1%も正しく答えられない場合でも堂々と回答してよろしいのでしょうか?」と言った学部生の声が聞こえそうですが、それは逆効果なので絶対にやめてください。明らかに適当な回答は試問官に対して悪影響を与えます。そのような場合は、自分の至らなさを素直に認め、「申し訳ございません。この件に関しては勉強不足で、早急に回答することができません。事後、速やかに勉強してこの回答に答えられるレベルになるように努力いたします。」のように今後の努力意欲も匂わせた前向きな回答をすると良いでしょう。試問官も血の通った人間です。そのような努力意欲を見せる学部生を不可にしようなどとは、よほどのことがない限り思わないことでしょう。

 

 

対処法3:諮問官のヒントに耳を傾ける!

 

学部生が試問にうまく答えられない時などは、実は試問官はさりげなく回答に結びつくようなヒントを与えてくれます。それをうまく察知して、回答に結びつけましょう。一例としては、「このように考えてみるとどうかなぁ」「ちなみに、昨今話題になったこの研究について知ってる?」などです。一見すると回答には直接関係ないような諮問官の言動も、実はその回答に結びつく重要な布石だったりします。そのため、試問に詰まっている時などには、交わされる試問官の言動に注視し、少しでも回答に結びつくヒントを獲得するように努めましょう。

 

 

さいごに

 

いかがだったでしょうか。口頭試問の実態を正しく把握するとともに、万が一答えられない場合の正しい対処の仕方を理解していただけたのではないかと存じます。この記事がこれから口頭試問を受験される学部生に少しでもプラスになればこれに勝る喜びはございません。今回も最後までご覧いただき本当にありがとうございました。

また、卒論については、↓コチラのサイトも、とても参考になります。

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