卒論の仮説の立て方ってどうしたらいい?
卒論を書き進めるうえでとても重要なのが仮説の立て方ですよね。
良い仮説を立てることができれば、卒論の内容に独自性を持たせることができるうえ、卒論をスムーズに書き進めることができます。
では、良い仮説とはいったいどうやって立てればよいのでしょうか。
実際に仮説を立てようとしても、いいものが思い浮かばず、執筆をなかなかスタートできないという状況になっている方も多いのではないかと思います。
そこで今回は卒論を書き進めるうえで重要な仮説の立て方について、オススメの方法を紹介していこうと思います。
卒論をより良いものにするためにもとても重要な要素なので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
卒論の仮説の立て方
- 自分が興味を持てるテーマを研究内容にする
- 先行研究をしながら疑問に思ったことを羅列していく
- 羅列した疑問点を検証し、仮説を立てやすそうなものを選ぶ
- テーマとなる仮説を定型文通りに作成する
自分が興味を持てるテーマを研究内容にする
仮説を立てるうえでとても重要なのが、自分が興味を持てるテーマを研究内容にするということです。
仮説を立てるうえでは、参考文献を読み込む先行研究がとても重要です。
卒論の研究内容に自分の興味のないテーマを選んでしまうと、この先行研究の時点でやる気がなくなり、脳が考えることを放棄してしまいます。
みなさんも「興味があることに関して、色々考えるのは苦ではないけど、興味のない事に関しては考えるのも嫌だ」と感じた経験があるのではないでしょうか。
卒論をスムーズに書き進めるためにも、自分が興味を持てそうなテーマを選ぶことはとても重要です。
先行研究をしながら疑問に思ったことを羅列していく
研究するテーマが決まったら、先行研究に移りましょう。
ここでいう先行研究とは、参考にしたい文献を読みこんでいくことを指します。
参考文献を読み進めるうちに、少しでも疑問に思うことがあればそれを羅列していき、できるだけ多くの疑問を一覧できる表を作成していきましょう。
この疑問点の羅列が仮説を立てるうえで重要なキーになってきます。
この際におススメなのはエクセルなどのツールを使うことです。
文献を読み込む中で、自分がどのような疑問を感じたのかを記すことに付け加え、その疑問を解決するためにはどのような仮説が考えられるのかを簡単にでもメモしておくと良いでしょう。
また、この時エクセルに、どの文献の何ページ目を読んでいる時にその疑問が浮かんできたのかを合わせてメモしておくこともおススメです。
この方法をとることで後から見返しやすく、スムーズに仮説を立てることができます。
先行研究を進めるうえでの疑問出しは多ければ多いほど効果的で、疑問を探しながら文献を読み込むことで、先行研究の理解が深掘りしやすいというメリットもあります。
疑問を100個以上羅列することを目標に、疑問点を洗い出しながら先行研究をおこなってみてください。
羅列した疑問点を検証し、仮説を立てやすそうなものを選ぶ
参考文献を読みながら疑問点を洗い出せたら、その中から仮説を立てやすそうなものを選んでいきます。
選び方としては、自分の興味がある疑問点を選んでもいいですし、似たような疑問点が多く上がったものでも構いません。
ある程度仮説が頭に浮かんできており、検証までの道筋がイメージできる疑問点を選んでもいいでしょう。
とにかくどの疑問点を元に仮説を立てるかは、卒論を執筆する上でとても重要なのでじっくりと考えてから決定するようにしましょう。
テーマとなる仮説を定型文通りに作成する
どの疑問を元に仮説を設定するかを決めたら、いよいよ卒論で使う仮説を作成します。
卒論などで使う仮説にはある程度決まった書き方がありますので、それを参考にしてみてください。
その定型文というのが「〇〇〇ほど×××である」というものです。
〇の部分で前提となる条件を明確にし、×の部分でメインとなる仮説を提示します。
本文では仮説に対する検証や考察をメインに、必要箇所を文献などから引用していくというのが、卒論執筆の流れです。
例えば「経済発展を遂げている発展途上国ほど、大気汚染などの環境問題を抱えている」などが仮説の定型文として使われています。
このような仮説を立てた場合、本文では参考にした国の経済成長の段階に対する分析や、環境問題と経済発展段階の関係性などについて考察することになるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は卒論をスムーズに執筆するうえでとても重要な「仮説の立て方」について、おススメの方法を紹介させていただきました。
先行研究の時点で疑問点を羅列した表を作り、後でその表を見返しながら仮説の検討を行う方法が有効だとわかっていただけたのではないかと思います。
この疑問点の一覧表を作成することによって文献をより深く読み込めるようになり、先行研究が深掘りしやすくなるというメリットもありました。
皆さんもぜひこのやり方をマネして、卒論執筆の参考にしていただければと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。