卒論のテーマが決まらない場合。
卒論のテーマが決まらない場合。
多くの大学生が取り組むことになる卒論は、当然ながら最初にテーマを決めることになります。ところがこのテーマは、なかなか決まらないこともあります。今回はテーマ設定に悩んでしまったときの解決法の紹介です。解決方法は大きく分けてふたつあります。
ひとつめは、「自分が所属している研究室の先輩や卒業生が取り組んだテーマを元にする」方法です。同じ大学の学生が過去に取り組んだテーマですから、当然、学んでいる分野にぴったり沿っています。また、一度でもテーマに設定されているということは、そのときに使われた資料がすでにまとめられている場合や、研究方法が確立されている場合が多くあります。所属している研究室の担当教授も、そのテーマに関連する分野に強く、厚い支援が期待できることもあるのです。つまり、似たようなテーマを設定できれば、取り組みやすい環境が元から出来上がっているということになります。
ふたつめは、「自分の興味関心のある事柄を元にしてテーマを考える」方法です。スポーツでも、読書でも、ゲームでも、音楽でも、旅行でも、何でも構いません。自分が興味を持っている分野をいくつか書き出して、ブレーンストーミングをしていきます。ブレーンストーミングは、書き出した各分野から、クモの巣状に関連単語を繋げて、情報を整理する作業です。スポーツなら、サッカー、ボール、ユニフォームなどのように繋げます。あらかた書き出しが終わったら、繋げた単語に関わる事柄で、自分が疑問に思っていることがないか、考えます。例えば「サッカーボールはなぜ白黒カラーが多いのか」と言った疑問です。ここまで来たら、あとはその疑問を自分が学んでいる分野に関連付けます。もし認知学を学んでいるのであれば「サッカーボールの配色によってボールの体感速度は変化するか」としたり、工学を学んでいるのであれば「色違いのサッカーボールでは最適なキック角度が変化するか」とするなど、分野に沿ったテーマに変えるのです。こちらの方法では、根本が自分の興味関心からスタートしていますので、最後までやる気を持って取り組みやすいテーマを設定できることになります。
大学や、学んでいる分野、やる気に合わせて、自分にあった方法をぜひ、試してみてください。