卒業論文の文字数、どれくらい書けばいいのか?

1.まずは章立て、骨子を作成

まずは章立てをメモ書きでも良いので、書き出します。要は目次を作るのです。その目次が出来上がれば、その各章に書くべきことを箇条書きで書いていきます。この辺になると、電子ファイルの方が良いので、パソコンでワードファイルを使って、記載事項を列挙していきます。
以下に、章立て、記載内容等を、順番に、記載していきますが、無理に多くする必要はありません。しかし、薄い卒業論文もどこかみすぼらしいです。これまでの経験から、30ページ台が長くもなく、短くもなく、分かり易い程度量だと感じます。この中には、図や表を含んでいるので、文字ばかりが羅列している訳ではありません。ペーパーはA4用紙を使います。ページの余白は標準で構いませんが、指導教官によっては、卒研で統一しているスタイルがあればそれに従って下さい。
簡易的に、もし、図、表なしで40ページを記載し、1ページ辺り、1行40文字×縦35行(横書き)と仮定すると、卒業論文の文字数は単純に56000文字ということになります。くどいようですが、この文字数数値にびっくりしないで下さい。あくまでも文字で埋め尽くした場合での文字数です。読み手は文字のみで理解するよりも、図や表を入れて説明した方が理解をしてもらえ安いです。
その為、卒業論文は、単なる文字数ではなく、中身やその他の情報量をしっかり書くことが大事です。

2.章立てについて

理系、文系によって、また、先生方の個性によってタイトルや構成名等異なる所はあると思いますが、一般的に、
要旨(アブストラクト)、第1章 序論(イントロダクション)、第2章、第3章、第4章、第5章 まとめ、謝辞、参考文献、本論文に関する論文・講演発表
が一般的な構成です。
第2章、第3章、第4章は理系、文系によってタイトルは異なるでしょうが、仮に理系として、ここでは記載してみたいと思います。
第3章が自分の研究の具体的な内容、実験方法、評価内容となります。3章を受けて、4章は実験結果とその結果に関する自分なりの考察、今後、行なうことの課題等を記載していきます。ということから、第2章は3章、4章に入るための、自分たちの研究に関わる背景、研究の分野、他機関と自身の研究室の研究課題の区別等、自身の研究室がその研究を行なうことの意義などをまとめていきます。

学生さんの中には、第1章から、文章で書いていく人が多いと思います。最初は自分でもそういったやり方をやっていましたが、何を書くべきなのか、どの程度書けばよいのか、初めてな事なので、分かりにくい所があります。先輩の卒業論文を参考にはできますが、それはあくまでも、先輩の研究に関する卒業論文であって、自分の卒業論文に当てはめると、どうなるのだろうと、筆が止まってしまいます。

これは非常に非効率なやり方になってしまいます。添削する方も、その記載している文章を添削するのが中心になってしまいがちになります。その為に、目次→骨子(記載内容箇条書きの目次)→自分の研究で出来た図や表をこの骨子に付加という順序で構成を作り上げていきます。箇条書きやポンチ図、ポンチ表等を載せた骨子を見直していくと、卒業論文のストーリーで説明や展開に無理がある、説明不足、自信の考察に必要な情報の欠陥があることに気づいてきます。卒業論文を作成する際、こういった作業を少し、繰り返し行なうことがコツです。

こういう作業を行なう時は、パソコン上で、電子的に行なうよりも、紙に印刷して、頭で考えて、見直し、赤のボールペンなどで追加していくのがコツです。何故なら、卒業論文の全体像が紙のみで、見ることができるからです。こういった時、鳥が空から獲物を狙う様に、バードビューの視点で行なうことがコツです。こういうやり方を行なっていると、全体的に何ページになりそうかの検討が常に付きやすいです。

3.具体的な各章の分量はどの程度?

実際にどういったページ数分量になるのかを見て見るのが良いでしょう。
要旨:1~2ページ
第1章 序論:2ページ程度
第2章 タイトル:10ページ程度
第3章 タイトル:10ページ程度
第4章 タイトル:10ページ程度
第5章 まとめ:2~3ページ程度
謝辞  1ページ
参考文献 卒業論文なら、1~2ページ程度が妥当でしょう。
本研究に関する論文・講演:(ここは自分自身が研究実行で発表したもの)1ページ程度

と、ざっと、構成を列挙していくと、40ページ程度になります。各章の始まりはページのトップから記載していきますので、例えば、第2章が、2行程度で終わってしまっても、第3章は次のページのトップから記載していく様にします。上記では、第2章から4章を単純に10ページずつの配分にしていますが、そこは研究内容によっては、ページ数の少ない章も出てくれば、ページ数を多くせざるを得ない章も出てくることでしょう。そういう所は臨機応変に調整するつもりで取り組めばよいです。しかし、上記の様に章立てと予想ページを考えて見るだけで、卒業論文の全体イメージが付いてくると思います。

また、卒論については、↓コチラのサイトも、とても参考になります。

レポートセル.com

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